喫煙が健康に害になることはよく知られています。2024年アメリカのCDC(疾病予防センター)は煙草をやめることの健康上の利益を次のようにWeb発表しています。

  • 健康と生活の質を向上させる
  • 10年寿命を延ばす
  • 心血管病、慢性閉塞性肺疾患を減らす
  • 妊婦と新生児の健康を改善する
  • 経済的損失(個人、社会)を減少させる

禁煙でリスクが減ることが期待されるがん

  • 骨髄性白血病
  • 膀胱がん
  • 肺がん
  • 頭頸部がん(鼻、副鼻腔、口腔、咽頭、喉頭、唾液腺、頸部食道)
  • 大腸がん、直腸がん
  • 食道がん
  • 腎臓がん
  • 肝臓がん
  • 膵臓がん
  • 胃がん

健康上の利益を煙草を止めた時からの時間経過でまとめると

  • 数分後    心拍数が落ち着く
  • 24時間後  血液中のニコチンが消失
  • 数日後    血中の一酸化炭素濃度が非喫煙者と同じになる
  • 1-2ヶ月  咳、息切れが改善
  • 1-2年   狭心症・心筋梗塞のリスクが急激に下がる
  • 3-6年   喫煙により増加した心臓病リスクが半減する
  • 5-10年  喫煙により増加した口腔がん、咽喉頭がん、声帯がんリスクが半減する
           脳卒中リスクが減る
  • 10年    喫煙により増加した肺がんリスクが半分になる(10-15年)
           腎臓がん、膀胱がん、食道がんのリスクが減る
  • 15年    狭心症・心筋梗塞のリスクが非喫煙者とほぼ同じになる
  • 20年    口腔がん、咽喉頭がん、声帯がんリスクが非喫煙者とほぼ同じになる
           膵臓がんリスクが非喫煙者とほぼ同じになる
           喫煙により増加した頭頸部がんリスクが半減する

喫煙による不利益は書ききれません、禁煙による利益も書ききれないことになります。