感染症(発熱)

発熱外来
様々な感染症に対応します。特に発熱や咳が多い方は院内感染防止ため別診察室を使用することがありますのでご了承下さい。
通常診察とは別枠で診察しますので来院前に必ずご連絡ください。マスク着用でご来院ください。


● 季節性インフルエンザ
 突然の高熱で発症することが多く、11月から3月頃が流行期です。突然の高熱や関節痛、頭痛などが起こります。鼻汁のぬぐい液による抗原検査で診断が出来ますが。発熱後24時間以内では抗原検査の陽性率が下がるため注意が必要です。発症48時間以内であれば抗インフルエンザウイルス薬が有効です。インフルエンザワクチンが奏功しますので適切な時期に接種されることをお勧めします。


● 新型コロナ
 2019年中国から世界に広がった新型コロナウイルスによる感染症です。現在はウイルス変異がすすみ重症度が下がったとは言え、高齢者や有病者にとっては注意すべき感染症です。発熱、咽頭痛、鼻汁、咳・痰などが起こります。重症化を防ぐ抗ウイルス薬が使用できます。最新のワクチンは発症予防、重症化予防に効果が認められています。接種をお勧めします。


● ウイルス感染性胃腸炎
 ノロウイルスなどによる胃腸炎です。突然の吐き気・嘔吐、発熱、水様下痢などを生じます。有効な抗ウイルス薬はありません。ワクチンは開発中です。脱水を防ぎ、症状を緩和する投薬を行いますが、下痢止めは通常使用しません。経口摂取が難しい場合は点滴することがあります。


● 細菌感染性胃腸炎
 多くは食中毒として発症します。発熱や腹痛、嘔吐、血便などが起こります。カンピロバクター(加熱不十分な鶏肉など)、サルモネラ菌(加熱不十分な肉、卵など)、病原性大腸菌(食品・水などの汚染)、腸炎ビブリオ(魚介類生食)、黄色ブドウ球菌(食品汚染と不適切な保存)。起因菌によって重篤な経過をとることがあり、専門医に紹介することがあります。


● 風邪症候群
 各種ウイルスによる鼻腔、咽喉頭、気管の炎症です。通常は安静と症状を抑える薬剤などで治癒しますが、扁桃腺炎や肺合併症や気管支喘息を起こすことがあります。症状が長引く場合は胸部レントゲンや血液検査を行います。


● 尿路感染症
 膀胱炎が多いですが、細菌が腎臓に到達すると腎盂腎炎を生じ高熱を起こします。腎盂腎炎は放置すると敗血症となり危険な状態となります。抗生物質を適切な期間投与することが重要です。多くの場合大腸菌が起因菌となります。


● 消化器細菌感染症
 胆のう炎・胆管炎、虫垂炎、大腸炎、憩室炎などが知られます。放置すると炎症が腹膜に及び急性腹膜炎を生じ危険な状態となることがあり、専門医に紹介することがあります。


● 蜂窩織炎
 皮膚のわずかな傷から感染した細菌により、皮下組織に炎症が広がった状態です。高熱と局所の発赤、腫脹、圧痛が特徴です。起因菌の種類によっては炎症が急速に進み組織が壊死し、重篤な状態になるいことがあります。適切な抗生物質投与が必要です。重度の場合は専門医に紹介することがあります。