動脈疾患 閉塞性動脈硬化症・大動脈瘤

動脈硬化による動脈狭窄や閉塞が様々な臓器に虚血性変化(血流が不十分)を起こします。頻度が高いのは足動脈の閉塞性動脈硬化症です。喫煙者に多く、一定の距離をを歩くと足に痛みがあり休憩すると軽快する症状(間歇的跛行)が特徴的です。足の血圧を測ることで診断できます。動脈硬化症は腎臓梗塞や腸梗塞(虚血性腸炎)を起こすこともあります。
大動脈に発生する疾患としては大動脈瘤が重要です。徐々に動脈膨らむ嚢状瘤はほとんど無症状ですが、ある程度以上の大きさになると破裂の危険性があり外科的処置が必要です。急激に動脈が裂ける解離性動脈瘤は激烈な痛みが特徴で極めて危険な疾患です、直ちに外科的処置が必要になります。