感染症

*婦人科領域の感染症の主なもの*


性器感染症
•膣カンジダ症:強いかゆみ・白色カッテージ様帯下が特徴です。抗真菌薬で治療します。
•細菌性膣症:灰白色で魚臭がみられることがあります。整菌・抗菌薬で調整します。
•性器ヘルペス:痛みの強い水疱〜潰瘍を生じ、抗ウイルス薬で治療します。
•性器クラミジア/淋菌感染症:不正出血・下腹部痛のほか、無症状のこともあります。抗菌薬治療とパートナー治療が重要です。
•梅毒:しこり・潰瘍・発疹など多彩な所見がみられます。血液検査で診断し、抗菌薬で治療します。
•マイコプラズマ・ウレアプラズマ:慢性炎症の一因となることがあり、症状と検査で評価します.


乳腺炎(産後)
•乳房の痛み・発熱・赤みがみられることがあります。授乳姿勢の見直しや搾乳、抗菌薬治療を行い、重症例では膿瘍形成の有無を確認します。


膀胱炎
•女性にしばしばみられる感染症です。多くは大腸菌が膀胱に侵入して起こります。排尿時痛、残尿感などが主な症状です。感染が腎臓に至ると腎盂腎炎と呼ばれる状態になり高熱が出ます、放置すると敗血症となり危険です。適切な抗生剤治療が必要です。