生活習慣病

高血圧は血管の老化を早め、動脈硬化症の大きな原因となります。糖尿病や脂質異常症などを併せて持つ場合、血管の老化はさらに早く進行します。最新の高血圧ガイドライン2025では、年齢や合併症の有無にかかわらず130/80ｍｍHg未満を目指すと改訂されました。家庭血圧は125/75ｍｍHg未満が望ましいとさ...

糖尿病は細胞障害や血管障害を通じて腎障害、神経障害、網膜障害、臓器血流障害をきたします。心臓病悪化の促進因子としても重大です。血中の糖（血糖　グルコース）を処理するホルモン（膵臓からのインスリン）の分泌量が少ない、分泌が遅い、組織の反応性が悪いなどの場合、血中に取り込まれた糖の処理が遅れ、高血糖とな...

血液検査にてLDL-コレステロールが140㎎/dl以上、またはHDL-コレステロールが40㎎/dl以下、中性脂肪が150㎎/dl以上、LDL-コレステロールと中性脂肪を足して170㎎/dl以上の場合脂質異常症と診断されます。動脈硬化は血液中のLDL-コレステロールが血管壁に沈着することが始まりです。...

生活習慣病の予防治療の主な目的は動脈硬化症の進展を防ぐことにあります。動脈硬化症は狭心症・心筋梗塞や脳卒中などを起こすもととなります。血管の内側を裏打ちする内皮細胞が高血圧、糖尿病、脂質異常などによって傷害されると、血液中のLDL-コレステロールが内皮細胞と血管壁の間に沈着し、慢性炎症を起こしてプラ...

メタボリック症候群は動脈硬化を促進する状態として、健康診断などで指摘されることがあります。具体的には下記の状態にあてはまるときに診断され、生活習慣改善指導の対象となります。●　へそ回り腹囲男性85ｃｍ以上、女性90ｃｍ以上かつ高血圧症、糖尿病、脂質異常（中性脂肪高値、HDLコレステロール低値）の３項...

肺気腫、慢性気管支炎（慢性閉塞性肺疾患COPD）の多くは喫煙習慣によって生じます。喫煙は扁平上皮癌と小細胞がん発生に関与すると言われ、肺がんの70％はタバコに原因があるといわれています。

●　消化器病　大腸がん発生に食事の偏りや、運動不足、肥満、喫煙、飲酒が関与しているとされています。アルコール性肝障害や脂肪肝、非アルコール性脂肪肝炎なども生活習慣に関連します。